学校の校庭

文部科学省が山形県米沢市の女子中学生が、部活動の帰宅途中に熱中症の疑いで亡くなったことを受けて、全国の教育委員会などに再発防止に向けた注意喚起を行ったと各紙報じています。暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラートなどを部活動を行ううえでの判断に活用することを推奨しているようです。

文科省が活用を推奨する「暑さ指数(WBGT)」とは、気温、湿度、輻射熱を取り入れた熱中症を予防することを目的とした指標です。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で表します。地域別の暑さ指数は環境省の熱中症予防情報サイト で確認できるほか、専用の機器を利用することで自分でも計測することが可能です。

※ 正確には、これら3つに加え、風(気流)も指標に影響します。

日本スポーツ協会が発行する、「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」では暑さ指数25℃を超える場合には警戒が必要としており、この時の気温の参考は28℃程度です。しかし、今年がそうですが、近年の夏は多くの地域で30℃を超える暑さが続いており暑さ指数を基準に活動を自粛するのは現実的ではないように思います。警戒のための目安として活用し、何より生徒が無事に家や病院などにたどり着けるようにする体制作りが需要ではないでしょうか。

暑さ指数(WBGT)については詳しくはこちら▽

暑さ指数(WBGT)とは?暑い季節に気を付けたい熱中症対策に活用しよう!

年々暑さが厳しくなる夏が近づいています。熱中症には気を付けたいところですが、自覚症状がなく突然頭痛や吐き気、痙攣、意識障害を起こして搬送されるというケースもあります。今回は熱中症対策に用いる基準として利用されている、「暑さ」を表す「暑さ指数(WBGT)」についてご紹介します。

Follow me!