夏休みが始まり、旅行・レジャーなどを楽しみなことが盛りだくさんですが、忘れてはいけないのが宿題です。昨年末の公開から話題に事欠かないChatgptをはじめとした大規模言語モデル搭載の生成AI。うまく利用できれば学習の助けにもなりますが、生成AIを「宿題を助けてくれる便利なもの」程度では活用は難しいです。

そもそも宿題の利用には適さない?

先日文科省が「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を公表しています。これは学校関係者が現時点での生成AI活用の適否を判断する際の参考資料として取りまとめたものです。その中ではパイロット的な取り組みからはじめ、知見の蓄積を行う必要があるとしておりまだまだ実用段階ではありません。

そもそも生成AIはあらかじめ膨大な量の情報から深層学習した情報をもとに、投げかけた単語、質問、文章に対する返答を推測し「統計的にそれらしい」文章を生成するもので、回答には誤りを含む可能性が常にあり、事実と異なる回答がそれらしい文脈で帰ってくることがしばしばあります。例えば旅行プランの提案を依頼した際の回答には実在しない地名等があったという例もあります。

試しに夏休みの日記の宿題をChatGPT(v3.5)に出力させたところ、文章全体は小学生らしい文体でまとまっていますが、夏休みの日記なのに学校に行って算数のテストを受けていたりします。

質問を詳細にして条件を明確にすれば改善はみられましたが、いずれにしろ活用にあたってはどのような仕組みで動いているかの理解など前提となる情報活用能力が必要となります。この機会に生成AI活用の考え方などの参考に文科省のガイドラインを読んで、理解を深めていくとよいかもしれません。

ChatGPTに日記作成を依頼
ChatGPT(3.5)に日記作成を依頼

参考:文部科学省ホームページ

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