近年、省エネに加え個々の快適性が重要視されているSDGsなどの観点から、既存・新築の建物に関わらず、WELL認証やLEED認証といった第三者認証を取得する動きが広がっています。その観点からCO2センサーやコントローラの導入を検討されているケースが増えています。
WELL認証、LEED認証とは
どちらも建築物・都市空間の環境を評価、認証するシステムですが、どちらにもある評価点の水で言えば、LEED認証はエネルギーや水などの資源の使用量をどれだけ削減しているかといった環境性能を評価するのに対し、WELL認証は人の健康、ウェルネスに寄与するかが焦点となっており、飲料水の質や衛生面での建物内の湿度等で評価します。
WELL認証(WELL Building Standard)は、建物や室内環境が人々の健康などに与える影響を評価する基準です。WELL認証は、国際的な認証機関であるInternational WELL Building Institute(IWBI)によって運営されています。この認証は、建物がどれだけ住む人々の健康や快適さを向上させるかに焦点を当てています。
LEED認証(Leadership in Energy and Environmental Design)は、建物の環境性能を評価するための世界的な認証システムです。米国グリーンビルディング協会(USGBC)によって運営されており、持続可能な建築設計と運営を促進します。LEED認証は、エネルギー効率、資源利用、室内環境の質、敷地の持続可能性など、多岐にわたる環境性能を総合的に評価します。
なぜ認証をうけるのか
日本でWELL・LEEDの普及推進を行っている一般社団法人グリーンビルディングジャパンは「人は障害の90%を建築空間で過ごす」「オフィスの運用コストの9割は人件費である」という「2つの90%」を紹介しています。安全で健康的で過ごしやすい空間を作ることが、業務効率化や不動産価値の上昇につながるというものです。これらの環境性能を示す客観的な評価基準としてWELL・LEEDが注目されています。
CO2センサーやコントローラの役割
弊社でもご紹介しているCO2モニター「マーベル」のCHCシステム株式会社が取り扱う製品の中には、CO2濃度、温湿度、ニオイ等の室内空気質を「見える化」することができる製品や、測定値に応じて換気扇などの空調設備を自動で操作するコントローラなどがあり、WELL認証やLEED認証を意識して導入を検討する事例が増加しているようです。
WELL認証やLEED認証の取得とまではいかないまでも、室内空間の環境を過ごしやすいものにしようという動きは増加しています。この機会にCO2モニター、CO2センサーなどの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。