電気代を節約するには?

企業活動において必ず発生する電気代。店舗やオフィスでは、エアコン・照明の電気代が高くなりがちです。安定して利益を出すためには、売り上げを上げることはもちろん経費をいかに抑えるかも重要になってきます。

一番電気を消費しているのは「空調」「照明」

まずは電力がどこで消費されているか把握することが重要です。一般的なオフィスの場合、最も電力の消費が激しいのが空調で48.6%、次いで照明が23.1%とされています。この2つだけでも電力消費全体の約70%を占めるため、節電対策において特に有効です。その他の業態においても空調・照明の占める割合は大きく、節電対策をしっかりおこなうことで経費の削減を見込めます。

一般的なオフィスビルにおける⽤途別電⼒消費⽐率(17時)
一般的なオフィスビルにおける⽤途別電⼒消費⽐率(17時) 一般的な卸・小売における⽤途別電⼒消費⽐率(17時) 一般的な医療機関における⽤途別電⼒消費⽐率(17時) 一般的な旅館・ホテルにおける⽤途別電⼒消費⽐率(17時) 一般的な飲食店における⽤途別電⼒消費⽐率(17時) 一般的な学校(小・中・高)における⽤途別電⼒消費⽐率(17時)

出典:資源エネルギー庁 夏季の省エネ・節電メニュー

エアコンの電気代削減

冷房時の室内温度の目安は「28℃」

環境省が推奨する冷房時の室内温度は「28℃」です。設定温度を1℃変えるだけでも電気代の節約につながります。夏場は外気が35℃前後の日も多いため、28℃は十分快適な温度といえます。しかし、スーツを着込んでいる場合体感温度は高くなるので快適に過ごせるよう個人で工夫ができるとなお効果的です。ただしあくまでこれは「室温」の話であって、冷房の「設定温度」のことではありません。その日の気温や、広いオフィスであれば場所によっても体感温度は変化するため、室温の基準となる温度計や、空気を循環させるサーキュレーターを利用し快適な環境を作ることが重要です。「28℃」は目安であるため、体調を第一に考えることが仕事の効率化にもつながります。

参考:環境省ホームページ

空気を循環させる

エアコン設定温度を調整しても空気が循環していないとあまり効果がない場合があります。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に滞留します。エアコンは温度センサーで測定した温度を基準に稼働するので、必要以上に電力を消費してしまううえ、冷えすぎたり等快適な環境ではなくなってしまうことも考えられます。サーキュレーター等を利用して空気を循環させることで無駄なく室内温度を調整できます。

参考:ダイキン工業株式会社ホームページ

照明の電気代削減

LEDに買い替える

近年ではLEDが急速に普及しており、蛍光灯は主要メーカーは次々と生産を終了しています。LEDの特長として挙げられるのが、寿命の長さと節電効果です。蛍光灯の寿命が5000~13,000時間程度に対して、LEDは40,000時間とその差は歴然です。また、製品にもよりますが消費電力は蛍光灯の3分の1程度になり大きな節電効果を見込めます。
蛍光灯からLEDへの交換の場合、照明器具ごと交換する必要があるため導入のコストなどからためらってしまうかもしれませんが、寿命の長さによる交換の手間の削減や節電効果の恩恵も大きいため、長い目で見て検討するとよいでしょう。

人感センサー付きの照明を利用する

消し忘れによる電力消費もばかにならないので、必要のないときは意識して電気を消すことも立派な節電対策になります。周知徹底をしても忘れてしまうことはあるので、トイレなど長時間人がいない場所はセンサー付きのライトを採用するとストレスなく節電をおこなえます。それ以外の場所でも十分な明るさを確保できるならライトの数を間引くなどするとより効果的です。ただし、頻繁に点ける消すを繰り返すと逆効果になる場合があります。もっとも電力を消費するのは点灯時なので少し席をはずす際など5分程度であれば点けっぱなしの方が電力の消費を抑えられます。

まとめ

今回は電気代がかかりやすい空調・照明について紹介しましたが、業種・業態によって節電効率の高い対象は異なってきます。効果的な節電対策を実施するためには、まずは何に電力を消費しているかを知ることが重要です。
しかし、空調・照明は多くの場合電力の消費割合が大きいのでできることから取り組んでみてはいかがでしょうか。

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