愛知県では「休み方改革プロジェクト」が進められており、その一環として実施されているのが「ラーケーション」です。ラーケーションは「学習（ラーニング）」と「休暇（バケーション）」を組み合わせた造語で、愛知県発の新しい休み方・学び方のことです。
事前に学校に対し届け出をすることで学校を欠席扱いにならずに休むことができ、その時間を家族と一緒に課外での体験や学びの時間に充てることができます。休んだ日の学習内容に関してはプリント等があればそれを用いるなどの自主学習で補うようです。併せて旅行に行くことも可能ですし、また、必ずしも出かける必要もありませんが、あくまで授業の代わりとなるような「学び」があることが前提となっています。
愛知県では土曜日に働いている人が約45％、日曜日に働いている人が約30％もいるため、休みの日に子供と過ごす時間を設けることが難しい人が多い現状があります。そういった方々にも子供と一緒に学び、活動できる日として「ラーケーション」を実施しているようです。
ラーケーションは名古屋市を除く53市町村で実施される予定で早いところでは9月1日から利用可能な市もあります。名古屋市は「家庭での補修で十分な補償ができない」や「家庭の経済状況によってそもそも利用することができない」などの懸念があるため、実施はしない意向を示しているようです。
働き方が多様化する中で子供とのコミュニケーションが希薄になってしまう家庭も実際あると思いますし、それぞれの家庭のワークライフバランス充実に一役買ってくれそうな取り組みですね。現在は愛知県独自の取り組みですが、これをモデルケースとして全国に広まっていくかもしれませんね。
