千葉県佐倉市ユーカリが丘を走る鉄道「山万ユーカリが丘線」と「山万コミュニティバス」に顔認証乗車システム「ユーカリPASS」を2024年6月15日本格導入されました。大阪メトロで実験導入等ありますが、本格的な導入は全国で初です。
ユーカリが丘線ではこれまで磁気の乗車券のみが利用可能でした。SuicaやPASMOのような交通系ICカードを飛び越えての顔認証乗車システムの導入となります。今回の「ユーカリPASS」を手掛けた山万株式会社の企業サイトや公式タウンポータルサイトを見ると、改札機本体の刷新ではなく従来の改札にタブレットとQRコードリーダーを設置しています。交通系ICカード対応の改札を新規に導入するよりはるかにコストを抑え、顔認証技術による利便性の向上を実現した素晴らしいシステムですね。
発券機もQR乗車券専用機が設置され、顔認証登録をしていない人でも問題なく利用できるようになっています。顔認証の登録は専用サイトまたは窓口での申し込みでも可能なようです。顔認証の登録を済ませれば改札のタブレットに顔をかざすと改札を通ることができるようになります。料金は登録したクレジットカードにその月の利用分が請求される仕組みです。
顔認証技術を導入した改札となると仰々しいものを想像しましたが、いたってシンプルなシステムのように思います。本格的な運用により溜まったノウハウの応用して他の路線や交通機関でも導入のハードルが低くなっていくことを期待したいところです。
参考:山万株式会社ホームページ
参考:ユーカリが丘公式タウンポータル